こんにちは。アイテム株式会社 IT部です。
最近、弊社代表とAIについて話をする機会がありました。
話を聞いてみると、工事部でもすでにAIを仕事に取り入れていて、施工手順を確認したり、作業に必要な情報を整理したりする際に活用しているとのこと。
ちょうどIT部でも、AIを本格的に業務へ取り入れ始めたところだったこともあり、その話を聞いて、ふと思ったことがあります。
「同じAIでも、仕事によって使い方って全然違うな」と。
IT部では、プログラムを書いてもらったり、エラーの原因を調べてもらったりと、AIに実際の作業をお願いすることも多くあります。
一方、工事部では、現場で作業する人を支えるためにAIを活用している。
同じ「AIを仕事で使う」でも、部署や担当する仕事によって、その役割はかなり違うようです。
そんな何気ない会話をきっかけに、今回は「AIを仕事で使う」ということについて少し考えてみたいと思います。
あなたはAIを使う側ですか?
それとも、AIに使われる側ですか?
AIの使い方は、人それぞれ
一言で「AIを仕事で使う」といっても、その使い方は人によってさまざまです。
部署によっても、担当している仕事によっても大きく変わります。
アイテム株式会社には、大きく分けて「工事部」と「IT部」があります。
今回、工事部での実際の使い方を聞いて改めて感じたのは、同じ会社の中でも、AIに任せている仕事がかなり違うということでした。
工事部では、現場の仕事をAIにサポートしてもらう
工事部では、展示会やイベント会場などで電気工事を行っています。
実際に話を聞いてみると、例えば施工手順を確認したり、作業内容を整理したりする際にAIを活用しているそうです。
現場で分からないことや確認したいことがあればAIに聞いてみる。必要な情報があれば整理してもらう。
AIが施工そのものを行うわけではありませんが、「実際に施工する人をサポートする存在」として使われています。
もちろん「AIさん、今日は幕張メッセで施工してきて!」とお願いしても、今のところ工具を持って現場へ行ってはくれません。
実際に施工するのは人です。
だからこそ、その人が判断したり作業したりするためにAIを使う。
これも立派なAIの活用方法です。
IT部では、AIも「実作業者」に
一方、IT部では少し事情が変わります。
「この処理をするプログラムを書いて」とお願いすると、AIは実際にプログラムを書いてくれます。
ほかにも、さまざまな場面でAIを活用しています。
- プログラムを作る
- エラーの原因を調べる
- SQLを作る
- 既存のプログラムを確認する
- テスト内容を考える
- 画面や機能のアイデアを考える
「ここがおかしいんだけど、どう思う?」「こういう機能を作りたい」「もっといい方法はない?」と相談しながら、一緒に作業を進めることもあります。
もちろん、AIが作ったものが必ず正しいとは限りません。
それでもIT部では、AIは単に「作業を支援する存在」というより、「一緒に作業する存在」に近くなってきています。
工事部でのAIの使い方を聞いて面白いと感じたのは、まさにこの違いでした。
同じ部署でも、担当が違えば使い方も違う
では、「工事部はサポート、IT部は実作業」と単純に分けられるのでしょうか。
実際には、そんなに単純でもありません。
同じIT部でも、プログラムを作る人、サーバーを管理する人、仕様を考える人、プロジェクトを管理する人では、AIにお願いする内容が違います。
工事部でも、現場で施工する人と、現場全体を管理する人では使い方が変わります。
さらに、経営や事務の仕事なら、数字を整理したり、文章を作ったり、企画について相談したりと、また違った使い方があります。
部署によっても違う。
担当によっても違う。
そして、人によっても違う。
AIには「この使い方が正解」というものはないのかもしれません。
知らない分野では頼もしい。でも、知っている分野では?
AIを使っていて特に便利だと感じるのは、自分が苦手な分野や、これまで経験したことがない分野です。
分からないことを聞けば説明してくれる。やり方が分からなければ手順を教えてくれる。何から始めればいいのか分からないときには、最初の道筋まで考えてくれます。
今までなら調べるだけでも時間がかかっていたことを短時間で整理してくれるので、新しいことを始めるときには、とても頼れる存在です。
ところが、自分がよく知っている分野でAIを使ってみると、少し見え方が変わってきます。
IT部でプログラムやシステムについてAIとやり取りしていると、「これは違う」「この方法だと問題が起きそう」「一見正しそうだけど、この条件では使えない」と気づくことがあります。
そして少し怖いのが、そうした答えもとても自然に、それらしく返ってくることです。
自分が知らない分野だったら、そのまま「そうなんだ」と信じてしまっていたかもしれません。
だからこそ、AIから返ってきた答えをそのまま使うのではなく、自分でも確認することが大切です。
AIに何をお願いするのか。返ってきた答えをどう使うのか。どこまでAIに任せるのか。そして、最後にどう判断するのか。
そこを決めるのは人の仕事です。
最初は「使われる側」でもいい
とはいえ、最初からすべてを理解してAIを使う必要はないと思います。
知らないことをAIに教えてもらう。分からないことを質問する。やり方を提案してもらう。
最初はAIに案内してもらいながら進めてもいい。
ある意味、最初は少しくらい「AIに使われる側」でもいいのかもしれません。
大切なのは、そこで終わらないことです。
AIから教えてもらったことを自分でも確認する。実際にやってみる。うまくいかなければ、その原因を考える。
そうやって少しずつ自分の知識や経験にしていけば、今度はAIの答えに対して「これは使える」「これは違う」と自分で判断できるようになります。
目指すのは「AIを使う側」
AIが進化すると、「AIに仕事を取られるのでは?」という話もよく聞きます。
でも、大切なのはAIに何でも任せることではなく、AIを使いながら、自分自身も知識や経験を増やしていくことなのではないでしょうか。
最初はAIに教えてもらう。
そこから自分でも学ぶ。
そして最後は、自分で判断してAIを使う。
面倒だった作業を手伝ってもらう。時間がかかっていた作業を早くする。分からないことを一緒に考えてもらう。
そして、人にしかできない仕事や判断に、今までより時間を使う。
AIに仕事を合わせるのではなく、
自分たちの仕事にAIを合わせる。
それが「AIを使う側」になるということなのかもしれません。
そのうち「AIを使う」という言葉もなくなる?
今はまだ「ChatGPTを使う」「生成AIを使う」と、AIを使うこと自体を意識しています。
でも、これからはどうでしょう。
普段使っているシステムの中で、必要な情報をAIが整理してくれる。予定や仕事の状況を見ながら、必要なことを教えてくれる。面倒な入力や確認作業を、いつの間にか手伝ってくれている。
そんなふうに、「AIを使っている」と意識せず、普段の仕事の中にAIがいるようになっていくのかもしれません。
AIの使い方は、人それぞれ。
部署によっても、担当によっても違います。
だからこそ「AIで何ができるんだろう?」だけではなく、「自分の仕事の、どこをAIに手伝ってもらおう?」と考えてみる。
工事部との何気ない会話から、そんなことを改めて考えるきっかけになりました。
私たちIT部も、AIを本格的に業務へ取り入れ始めたばかりです。
便利さだけでなく、難しさや怖さも感じながら、AIに使われるのではなく、少しずつ「AIを使う側」になっていきたいと思います。
そして、その先に何ができるのか。
また何か形になったときには、このブログでご紹介します。