2025/06/30

未経験からエンジニアになって役立った「思考法」3選

こんにちは。IT部のK.Sです。

私は20代後半で、鉄鋼業界の営業職からエンジニアへとキャリアチェンジをしました。文系出身・完全未経験のスタートだったため、最初は戸惑うことも多く、何から手を付けてよいのか分からない日々が続きました。

そんな中で、自分の中に少しずつ身についてきた「思考の整理のしかた」が、今でも業務に大きく役立っていると実感しています。

今回は、未経験からエンジニアになった私が、特に役立ったと思う3つの思考法をご紹介します。

1. 切り分け能力

エンジニアにとってエラーとの向き合い方は非常に重要です。

「何かが動かない」「意図した動作をしない」といったトラブルは日常茶飯事ですが、その原因を正しく特定できるかどうかで、対応のスピードも成果物の質も大きく変わります。

ここで役立つのが、切り分けの思考です。

たとえば「画面が表示されない」というエラーでも、以下のような可能性を順に検証していきます。

  • フロントエンドの問題か?
  • バックエンドとの通信がうまくいっていないのか?
  • データベースに値が存在していないのか?

など、一つひとつ原因を候補として挙げて、検証していく姿勢が求められます。原因を一つひとつ潰していく作業は気が滅入るものですが、実はそれが最も確実な近道です。

2. 質問力

未経験で入ったばかりの頃は「そもそも何がわからないのかが、わからない」という状態が続きました。

そんな中で、助けになったのが質問の質を上げる意識です。

質問力とは、ただ人に聞く力ではなく、「自分の理解レベルを把握し、どこが分かっていないのかを明確にする力」です。

  • これは理解している
  • ここからが理解できていない
  • この言葉の意味がわからないから全体像がつかめない

といったように、分からないことを分かる形に整理することが大切です。

相手に質問するときも、「〇〇までは理解していますが、△△の仕組みが分かりません」という形にできると、相手の負担も減り、的確なアドバイスを得られるようになりました。

3. タスク分解力

開発の現場では、「何をどう実装するか」をいきなり全体から考えるのは難しいものです。

たとえば「ログイン機能を作ってください」と言われたときに、全体を漠然と眺めていても、どこから着手すればよいのか分からなくなってしまいます。

そんなときに有効なのが、タスクを細かく分解する力です。

  • まずはログイン画面を作る
  • 次にバリデーション(入力チェック)
  • その後にサーバーへのリクエスト処理
  • 最後にセッション管理やリダイレクト処理

といったように、細かな単位に区切ることで、作業の優先度や順番が見えてくるようになります。

これは大きな仕事を小さな仕事に分けるという、どんな職種でも役立つ考え方です。特に未経験の方にとっては「やるべきことの整理」に直結する、大きな武器になります。

最後に

エンジニアというと「技術力」ばかりが注目されがちですが、考え方や情報整理のスキルも、同じくらい重要だと感じています。

未経験からのスタートでも、日々の業務の中で少しずつ思考力を鍛えていけば、着実に前に進んでいけます。

未経験からのエンジニア転職は不安が多くあると思いますが、同じ境遇の方の参考になれば幸いです。

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